【紹介】共通テスト情報Ⅰ
- 三学塾塾長
- 1月22日
- 読了時間: 3分
先週末は共通テストでしたね。受験生の皆さんはこれから2次試験に気持ちを切り替えて最後のもうひと踏ん張りかと思います。三学塾では大学受験に対応したコースや高校生に向けたコースが無いので直接は関係ありませんが,今の中学3年生は3年後に受けるテストなので余裕がある人は注目したいですね。
さて,今回の共通テストから注目が集まっている情報Ⅰですが解いた人はどう感じたでしょうか?毎年共通テストは数学しか解かない塾長でも一度解いてみたので感想を記入しておきます。
大問1
大きな引っ掛け問題もなく,優しい問題の様に感じた。時間配分が難しくさっと見で解く練習をしていた人はエラーコードの問題でちょっと引っ掛かるのかな程度で,その他は各名称がさしているものや使われ方を理解していれば解ける問題。他教科同様に勉強していた場合はだいぶ易しく感じたと思われる。
大問2
資料からの読み取りの問題。数学の論理的思考や国語の読み取りができれば事前知識が無くても解ける問題。シミュレーションの問題に関しては,2022年数学で出題された「無駄に往復する兄弟」の問題に似て,Mさんの行動に引っ掛かりを感じる問題でしたが,ほとんど表やグラフからの読み取りで解ける問題だった。
大問3
問1は問題文からの読み取りができればすんなり解ける問題。問2,3はプログラミングの組み方などの情報Ⅰならではの知識が問われたため,しっかり勉強していないと解けない問題だった。この問2,3ができるかどうかが点数の差を分ける問題だと思われる。
大問4
数学的な資料から読み取る力があれば間違えない問題がほとんど。表や図の意味をいかに素早く理解できるか,軸が示すものの定義を間違えなければ事前知識がなくとも正解を導ける。
以上全体を通じてだいぶ易しい問題が多い印象。元数学教師をしていた立場からみると,数学の知識がついていれば情報の勉強をしなくともある程度の点数がとれ,残り時間の管理やプログラミングの大問3が解けるかどうかで点数の差が開いたのではないかと思われる。現状のままでは,情報は「PCに関わる単語の意味と使われ方」「プログラミング全般」を授業でおさえ,あとは模擬試験を繰り返して時間管理を繰り返しておくだけで満点が取れてしまうと思われる。他教科との兼ね合いを考えると来年の問題は大きく難化すると思われるため,来年受験する生徒はその対応に追われると同時に,資料からの読み取りが占める割合が大きいため,数学や国語の知識技能がより一層重要視されると思われます。


